レオパの部位とそれぞれの特徴
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つぶらな目と特徴的な瞼
目の中央部にある黒い部分を瞳孔と呼びます。 人間の瞳孔は丸い形状をしています。それに対して夜行性であるレオパの瞳孔は、周囲が明るい時には縦長の紡錘形をしています。そして辺りが暗くなると、その面積が大きくなり丸くなります。
ほとんどのヤモリの仲間は動く瞼を持っておらず、眼の表面を透明な鱗一枚で覆っています。一方、レオパは、ヤモリ科の中でも例外的に上下ともに動く瞼を持ちます。そのため、レオパは瞼を動かしてまばたきをしたり、目を閉じることができます。このことによって、とっても愛くるしい表情をみせ、レオパ人気の一つの理由になっています。
牙はない口 (舌、歯)
大きな牙は持っていませんが、細く鋭い歯を多数持っています。顎の力は比較的大きな餌を食べることができます。舌は太く、先端は割れていません。また口の周りについた水滴などを舌で舐め取ることができます。
ヤモリの特徴を持つ指と爪
レオパの指は5本です。ヤモリの仲間は指の裏に趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれるひだ状の鱗を持ち、これが吸盤のような役割を果たして、壁やガラスを登ったり、天井に張り付くことができます。レオパはヤモリの仲間ですが、この趾下薄板を持たず細い棒状の指をしています。そのため、他のヤモリのように壁などの垂直面に張り付くことはできません。しかし、指の先には爪がついており、立体物に登ることはできます。
不思議なポケットのある腋下
前足の脇の下にはポケットのような窪みがあり、「腋下ポケット」と呼ばれますがその存在目的はわかっていません。栄養状態が良い時には脂肪の塊がコブのように出ている場合もあります。
いろいろあります、総排出口付近
レオパを含めた爬虫類は、糞を排泄する消化管の末端である糞管と、尿を排泄する輸尿管、生殖器からの生殖輸管 (卵管、精管) のすべてが共通の出口を使用しており、「総排出腔」と呼びます。つまり総排出腔を持つ動物では、糞や尿、卵子、精子がすべて同じ穴から体外に排出されます。そのためこのような動物では肛門、生殖口という言い方はせずに、この部分を総排出口、または総排泄口と呼びます。 総排出口は尾の付け根に存在します。
頭部先端から、この総排出口までの直線距離を「頭胴長」と呼びます。また尾の長さを尾長と呼び、頭胴長と尾腸を合わせたものを全長といいます。雄では総排出口より尾側に、クロアカルサックと呼ばれる2つ並んだ膨らみがあり、ヘミペニスが収納されています。雄は交尾の際にヘミペニスを出し、雌は雄のヘミペニスを総排出口で受け入れます。雌には雄に見られるような顕著な膨らみはありませんが、雌の中にも総排出口の尾側がやや膨らみを帯びる個体がいます。