レオパの床材を考える
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機能と心地よさの狭間で、床材。
地上棲のレオパにとって床に敷く床材は直接活動の場になります。また掘ることができるものであれば、床材がそのままレオパの隠れ家(シェルター)にもなります。水分を含める材質であればケージ内の湿度を保つ機能もします。
また、床材は糞尿などにより汚れますので、定期的に取り換えることが必要ですが、取り換えが簡単な床材を利用することで衛生面でのメリットも多く生まれます。
爬虫類の床材としては、砂やヤシ殻繊維を砕いたもの(パームマットと呼ばれる)、ウッドチップ、乾燥牧草など様々な材質のものが市販されています。これ以外にメンテナンス性を優先させてキッチンペーパーやペットシーツ (ペットマット)、新聞紙などが利用できます。
床材の色は暗い色より、白色のほうがレオパの発色がよくなります。レオパの個体によっても床材の好みがあるようで、途中で異なる床材に変えると餌を食べなくなる個体もいます。そのため、飼育者目線のメリットや願望で床材を選んだとしても、レオパの好みや便利を優先して選んであげて下さい。
新聞紙・キッチンペーパー
レオパはキッチンペーパーやペットシーツなど、紙製の床材を使用することができます。これら紙製のものは保水力や汚れの分解は期待できませんが、汚れたら取り換えることができ、掃除が行い易く便利です。
また、レオパの発色は回りの色によっても変化し、周囲の色あいが明るいと、レオパの体色も明るくなります。キッチンペーパーやペットシーツは明るい色合いのものが多いので、レオパの体色も合わせて明るくなることが多く、その点からもキッチンペーパーはお薦めです。
故郷に近い?サンドの床材
サンドとは砂のことで、爬虫類用のサンド(砂)が幾つかのメーカーから市販されており、粒の大きさや色を選択することができます。
砂を敷いておくと見た目はよいですが、糞や尿の臭いを吸着しやすいこと、誤飲した場合に胃腸に溜まる場合があるなどのこと、粒子の大きさによっては指先の細かな鱗や目の周りに入り込んでトラブルを引き越す場合もあることなどのデメリットもあげられます。
サンド(砂)を飲み込むことで誤飲してしまうと、消化器官を詰まらせやすいので、できるだけ目の細かい砂を選んであげてください。
また、猫の砂などの水分を吸収すると固まる性質のものは消化管閉塞の原因となりますので、入手しやすいとしても絶対に使用はさけましょう。
もし自然からサンド(砂)を採取した場合は、レオパにとって有害な菌等を含んでいる可能性があるためお薦めできません。