エニグマ系ほか、その他モルフ
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エニグマ系モルフ
色彩や柄の変異には様々なものがあります。その中で、ひと際目立っているモルフとして ”エニグマ“ があります。”エニグマ“ (enigma) とは英語で、「謎の人」、「なぞなぞ」、「謎」というような意味です。
ナチスドイツが使用していた暗号機に”enigma”という名前がついていましたし、少し前の少年ジャンプのマンガでも「エニグマ」というタイトルのサスペンス話がありましたので言葉は聞いたことがあるかもしれません。
レオパのモルフのエニグマは、アメリカの有名なブリーダー、ベル氏 (Mark Bell) が作り出した、細かい不規則な豹紋を持つモルフの名前です。おもしろいことに、斑点の数や大きさは歳とともに変化することもあります。全身の斑紋は非常に細かく、不規則に出現します。
斑紋の量やバランスも、エニグマ1匹1匹でかなり違い、その「不規則さ」をそのまま、遺伝させる事は難しいと言われています。その外観は、とても目立つもので、エニグマの大きな特徴の1つですが、エニグマはそれ以外に2つの特徴を持っています。1つは遺伝上の特徴、もう1つは動きの特徴です。
エニグマはヘテロで致死だと言われており、外観上の特徴は優性遺伝します。つまり、エニグマとノーマルを掛け合わせると、2分の1の確率でエニグマと同じ特徴的な柄の個体が生まれてきます。そのためこのエニグマは、後述のコンボ品種の作成に大きく影響を与えてきました。
エニグマの行動上の特徴は、首をかしげたようなしぐさです。個体によってはこの行動のせいで、餌を食べるのが困難に見える場合もありますが、個体差が大きくほとんど見られないものもいます。
これ以外にもレオパの豹紋の変異として、豹紋が繋がってストライプのように見えるストライプ、ストライプがさらに太くなったボールドストライプ、豹紋が不均一になってジャングルのように乱れており、ジャングル/或いはアベラント (aberrant “不均一な“という意味です)と呼ばれるモルフなど様々なモルフが作り出されており、今後さらに増えていくと予想されます。