レオパの怪我とトラブル
- HOME
- レオパの病気と怪我やトラブル
- レオパの怪我とトラブル
外傷・ケガ
大きな傷の場合は早めに獣医に診せましょう。生命に影響を与えないほどの小さい傷は、傷口から雑菌が入らないように清潔な環境を心がけて、自然治癒を待ちます。
尾の自切
ヤモリの仲間であるレオパは危機を感じると自ら尾を切断し逃走します。切れてしまった尾は、切断面から軟骨を軸にして再び生えてきます。成長中の若い個体であれば外見上は元の尾のように戻るので心配いりません。ただし成長しきった成体の場合、元の尾にはあった骨までは戻らず、色や形も完全に戻らない場合もあります。
また、尾は脂肪を貯蔵しておく役割を果たしているので、尾を切ってしまった個体には餌を充分に注意しましょう。また、切断面が汚れないように床材などを清潔に保って下さい。再生尾は色や柄が変わりますが、健康や繁殖には影響ありません。
体色の変化
あまり明るい環境におくと、体色がくすんでしまうこともあります。逆に暗い環境で色は明るくなる傾向があります。また低温でも色がくすみ、高温で鮮やかな色になります。しかしどちらも、レオパの健康状態とは関係ありません。
脱走
脱走を防ぐため蓋つきのケージで飼育して下さい。高さは少なくともレオパの倍以上は欲しく、ケージ内にはレオパが登る取っ掛かりがないことが好ましいです。また飼育部屋もドアなどで他の部屋と隔離しておきましょう。
万が一脱走してしまった場合、まず家から出ていないことを最優先に確認して下さい。カーテンなどに登っていくこともありますし、物陰を好むので家具や机の下にいることもあります。また暖かい場所も好みますので、冷蔵庫の下や裏など熱を発する家電の近くにいることもあります。
飼育者にとっては可愛いレオパですが、知らない人からみれば、見慣れない動物です。レオパの命を守るためにも、また他の飼育者にとって飼育規制が厳しくならないためにも、家の外に行くまでに必ず見つけ出すことが重要です。
冬眠
レオパはカメやヘビと同じ爬虫類ですので、気温が下がると代謝を下げ冬眠します。そのため、野生のレオパは中央アジアや西アジアで、冬季に気温がかなり下がるところでの生息も可能としています。海外ではレオパを飼育する場合、あえて自然に近い飼育状態として冬眠させる方法をとる人もいます。
しかし日本ではあまり一般的ではなく、室内で温度管理をした上で冬眠させずに飼育する方法が取られています。冬眠をさせない理由としては冬眠の失敗で死ぬ可能性もあり、その危険をさけるためや、低温で色がくすむなどの理由が主です。
ちなみに英語でhibernationと呼ばれている哺乳類の冬眠とは異なり、レオパを含む爬虫類の冬眠は、ずっと眠っているわけではなく、時々起きだして、水を飲んだりするもので厳密にはbrumationと呼ばれています。冬の暖かい日に冬眠中の池のカメが、ひょっこり顔をだして日向ぼっこするのをみたことがある人も多いのではないかと思います。