レオパの魅力、モルフって何?
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野生型
野生に生息しているレオパは幼体の時は薄い黄褐色の地色に太い黒いバンド模様です。そして成長に伴いバンド模様が不明瞭になり、成体では黒い不規則なスポットの集まりになります。このような、野生で生息しているレオパを野生型、あるいはノーマルと呼びます。野生型のレオパも生息地により、体色、柄が少しずつ異なる品種が存在します。
モルフとは
レオパには野生型だけでなく、様々な改良品種が存在しています。飼育下繁殖では野生型の中でもある特徴の強い個体を選別交配したり、或いは突然変異により、体色や、柄、大きさなど目に見えてわかる特徴的な形質が表れることがあります。このような形質を、累代繁殖により、表現系として固定することが可能です。「モルフ」 とはこのように掛け合わせて生まれてきた個体の色や、柄、或いは目などの特徴などが表現型として確立している場合に、その表現系を意味しています。
「ハイイエロー」と呼ばれるモルフは、地色が黄色の個体で、野生個体を元にした繁殖個体の中から、体色の黄色が強い個体を選別交配させて、1972年頃に作出されました。 これがレオパの最初のモルフです。ハイイエローの持つ黄色い地色は子に引き継がれやすい形質です。ハイイエローのように1つの特徴的な表現系を持っているものを「単一モルフ」(あるいはシングルモルフ、single morph)と呼んでいます。
モルフは体色、眼、大きさ、体表の柄など様々な特徴を含んでいます。異なる単一モルフ同士を掛け合わせると、子には複数の特徴が受け継がれます。このように複数の単一モルフの特徴を持つ個体を、複合モルフ、或いはコンボモルフと呼んでいます。
例えば、有名な複合モルフであるRAPTORは R (レッドアイ)、A (アルビノ)、P (パターンレス)、T (トレンパー)、OR (オレンジ) の略ですが、これはこれらの単語に含まれるモルフをすべて併せ持っているレオパ、という意味です。
出現するモルフがわかる?
100%の確立で出現するモルフを予測することは難しいことです。理由はモルフが遺伝的に差を示している言葉ではなく、単純に表現系を表している言葉だからです。しかし経験上、子に伝わりやすい形質は明らかになっており、ある程度、子に表れやすい形質は予測できます。
しかし、予測がつくと言っても単一モルフでの話です。これが幾つものモルフが掛け合わさってくると、それらが子に伝わる確率は天文学的な数字になります。