レオパサプリ、栄養補助剤について
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栄養補助剤について
飼育下の動物はどうしても栄養が偏りがちで、カルシウムやビタミン、ミネラルが不足しがちです。そこで、餌昆虫にカルシウム剤と総合ビタミンの粉末をまぶして与え、カルシウム不足などによる骨代謝障害を防ぎます。成長期の幼体や産卵前後のメスなどにはよりカルシウムを与えることが必要ですので補助剤を活用してフォローしてあげてください。
カルシウム
カルシウムは最も重要な栄養素であり、骨格形成に不可欠です。不足すると骨代謝障害を起こします。そのため、カルシウムの摂取量だけでなく、リンの過剰摂取は、カルシウムの吸収を阻害しますので気をつけて下さい。
例えばコオロギであってもリンの摂取量は過剰であり、カルシウム不足が指摘されています。しかしミルワームにはコオロギの2倍のリンが含まれており、よりカルシウム不足が心配されます。足りない分は、ダスティング等で補うことができますが、過剰摂取の場合はどうすることもできません。
ビタミン
ビタミンDがないとカルシウムの吸収ができないので、ビタミンDはカルシウムと一緒に与える必要があります。またビタミンD以外のビタミン、ミネラル類も不足すると問題を起こす事があるため時折与える必要があります。
ダスティング(粉を振りかける)
カルシウムやビタミン剤は多くのものが粉末状であり、稀に液状のもので市販されています。これらを餌となる昆虫に振りかけ、薄く粉が吹いた状態にした餌をレオパに与えます。このように餌の表面に栄養を添加することをダスティングと呼びます。ただし、あまりにも多く粉をつけすぎると、食感が悪くレオパが餌を吐き出してしまうことがありますので適度に振りかけてあげてください。
ガットローディング(餌の栄養価を高める)
ダスティングは餌の表面に栄養を塗りつける方法ですが、それに対してガットローディングは、昆虫の体内に栄養を入れ込む方法です。ガット (gut) は消化管という意味で、ローディング (loading)とは積み込むという意味です。つまり、餌昆虫をレオパに与える前に、餌昆虫にカルシウムやビタミンを配合した飼料を与え、その栄養を吸収した餌昆虫をレオパに与えることで、レオパは間接的にカルシウムやビタミンを得ることになります。
この方法はより自然な状態で栄養価を高める方法と考えることができ、専用の栄養剤も市販されていますが、餌の健康状態もチェックしながら計画性を持って飼育する必要があり難易度は高いです。