潤んだ瞳が魅力的、目の変異
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エクリプス
アルビノ変異では体の黒色色素ができなくなるため、体色の変化に伴い、目の色にも変化が観察されます。しかしここでは主に目だけに特徴が表れる品種を紹介します。レオパの目の変異として有名なものに、エクリプス (Eclipse) と呼ばれるモルフがあります。
Eclipseとは日食という意味です。人間やイヌの目では虹彩の真ん中に丸い形をした瞳孔があります。それに対して夜行性であるレオパの場合、青緑色の虹彩の真ん中に縦長の紡錘形の形をした黒い瞳孔が存在しています。
この細長い瞳孔の形は猫やキツネの目と同じです。エクリプスでは不思議なことに虹彩の色が黒です。そのため黒い虹彩の中に、黒い瞳孔があるため瞳孔が目立ちません。“エクリプス”は、このように瞳孔がその背景の色に隠れて目立たないことから、日食に見立ててつけられた名前です。
フルアイ・ハーフアイ
黒くなる領域は2パターンあって、虹彩全体が黒くなる場合と、顔の中央よりだけが黒くなる場合があります。虹彩全体が黒くなる場合を”フルアイ”と呼び、目そのものが黒く見えます。虹彩の中央より半分程度が黒くなる場合を”ハーフアイ“と呼んでいます。
この2つの表現系の遺伝的な差はないと言われています。”フルアイ”だけをエクリプスと呼ぶブリーダーもいますが、遺伝上の分類としては、両者ともエクリプスに含まれていると考えられます。
エクリプスのような真っ黒な目は、前述のスーパーマックスノーにも見られますが、スーパーマックスノーの場合は、真っ白な体に黒い豹紋が一列にならんでいる体表の特徴も同時に持っており、エクリプスとは容易に判別できます。
マーブルアイ
エクリプス以外に目の変異として良く知られているモルフとしてマーブルアイがあります。マーブルアイはバロナック氏 (Matt Baronak) によって2006年に発見され、2008年に戻し交配により誕生したモルフです。
現在、SaSobek’s World of Reptile社のトレードマークとして使用されており、虹彩の領域に黒い点々が表れマーブル模様になるという非常に特徴的な目をしています。遺伝的には劣勢遺伝あることが確認されています。